- <Q1>入院期間、尿道カテーテル留置期間は、どれくらいですか?
- <Q2>抗凝固薬を飲んでいますが手術は可能ですか?
- <Q3>心臓が悪くて、手術は難しいと言われましたがPVPは可能でしょうか?
- <Q4>寝たきりで、意思の疎通性も乏しいです。尿道カテーテルが留置されていますが、 頻繁に感染を起こします。PVPによりカテーテルを抜くことが可能でしょうか?
- <Q5>前立腺癌の治療には使えるのでしょうか?
- <Q6>いいことばかりのPVPのようですが、日本で導入している施設が少ないのはなぜですか?
- <補足1>動画で説明いたします
(概要)PVP(光選択性前立腺蒸散術)は前立腺肥大症のための治療法で、高出力レーザーを照射し、肥大した前立腺を"蒸散"させます。[ 2016/09/01更新 ]
<Q1>入院期間、尿道カテーテル留置期間は、どれくらいですか?
<A1>.入院期間は 3 泊 4 日。カテーテルは手術の翌日の朝、抜去します。
<Q2>抗凝固薬を飲んでいますが手術は可能ですか?
<A2>.ワーファリンやバイアスピリンなどのどんな抗凝固薬を飲んでいても、飲んだままの手術が可能です。
<Q3>心臓が悪くて、手術は難しいと言われましたがPVPは可能でしょうか?
<A3>.PVPは出血も少なく、術中の循環動態が安定していますのでほとんどの場合手術は可能です。
<Q4>寝たきりで、意思の疎通性も乏しいです。尿道カテーテルが留置されていますが、 頻繁に感染を起こします。PVPによりカテーテルを抜くことが可能でしょうか?
<A4>.PVPでは寝たきりの方でも麻酔さえかけれれば手術は可能です。多くの場合、カテー テルは抜くことができます。感染のリスクや交換の負担がなくなります。
<Q5>前立腺癌の治療には使えるのでしょうか?
<A5>.前立腺癌の治療そのものには使えませんが、前立腺癌でホルモン療法などしている方など、癌による尿道の閉塞があり排尿障害のある場合、PVPにより排尿状態を改善させ ることはできます。
<Q6>いいことばかりのPVPのようですが、日本で導入している施設が少ないのはなぜですか?
<A6>.PVPは他の手術(TURP や HoLEP)に比べ収益性が悪い為です。患者さんにはメリット(治療効果・安全性・低侵襲性)は大きいPVPですが、病院にはメリット(収益)が少ないPVPです。
<補足1>動画で説明いたします
以下で(PVP)、イラストの動画と実際手技の映像とで説明をいたします。