透析室の環境
当院では、透析患者様に、より良い透析治療を提供するため、オンライン血液透析ろ過(オンラインHDF)施行可能な機器を30台導入し、積極的にオンラインHDF治療を行っております。
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(補足)その"オンラインHDF"等、透析療法につきましては、巻末に詳細を記載いたしました。→ 透析治療の方法とその詳細につきまして
透析液については、無酢酸のカーボスターといわれる新しい重炭酸透析液を使用しております。
その結果、透析中の血圧変動・頭痛・嘔気・足のつり・倦怠感・痒みなどの症状軽減、透析帰宅後の疲労感軽減、イライラ感・ムズムズ足症候群・食欲増進・貧血改善にも効果が出ております。
当院におきましては、このように安定したオンラインHDF治療を行うことにより、患者様のQOL(quality of life)の向上に努めております。
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(補足)なお、より技術的な情報につきましては、以下のページにも記載いたしました。→ 透析設備につきまして(別ページへ)
案内
当院透析室は平成14年11月に現在の場所に新築移転し、大きな窓のある二階の広々とした空間と明るく清潔感タップリな環境です。
最新のコンピュータ通信システムが導入され、粒ぞろいで元気なスタッフが優しく、患者様の透析のお手伝いをいたします。
体調のすぐれない方はすぐに入院も可能で、常時安心して透析が受けられます。
外来透析患者様には、隣接したところに駐車場を用意しております。
歩行通院が難しい方には、送迎も行っていますので、お気軽にお尋ねください。
入院透析にも対応しており、血液透析以外にも様々な血液浄化療法も行っています。
透析開始時間
(注記)月水金の祝日の2クール目は14:00~のみになります。
※ご希望の方には一食あたり500円でお弁当を提供しています(火・木・土の午後は除きます)。
(ご連絡:2020/03/12)なお、お弁当は現在、新型コロナウィルスの関係でお出しできなくなっております。ご了承お願いいたします。
スタッフ(透析室)
医師7名(兼任含む)
看護師8名
臨床工学技士6名
管理栄養士1名(兼任)
看護助手6名
定期検診
血液検査 2/月
胸部レントゲン撮影 1/月
心電図検査 1/月
眼底検査 2/年
腹部CT・エコー検査 1/年
大腸検査 1/年
胃透視検査 1/年
関連
<透析情報> 透析治療の方法とその種類について
(はじめに...) こちらでは、前述の"オンラインHDF"の情報を含めまして、その透析療法について以下、記載・補足をいたします。
(その1) 透析療法のうち、血液浄化法として現在、一般的に行われている方法は、血液透析(HD)です。 → (別記1:HD?)
そのおおまかな流れとしましては、血液を一度体外に取り出して機械に通して(その際に血液を綺麗にします)その上で身体に戻します。 → (別記2:HDの導入割合等)
血液透析におきましては、"透析器"(ダイアライザー)に通して老廃物や余分な水分を取り除き(拡散を利用して)、そして綺麗な血液に戻していきます。 → (参考1:当院の透析機器です)
(その2) 血液浄化法として、おもに濾過により老廃物を取り除く方法が、血液ろ過(HF)です。 → (別記3:HF?)
HFでは、圧力をかけて血液を文字通り"ろ過"して(血液ろ過器を通しまして)、そして余分な水分や老廃物を除去していきます。
(その3) さらにその血液透析と血液ろ過を兼ねた(いわば両方の長所をあわせた)方法として、血液透析ろ過(HDF)があります。 → (別記4:HDF?)
そのアルファベット表記からもわかりますように、前記のHDとHFを合わせた(両方を取り入れた)形になります。そしてHDとHF双方のメリットを受けられる方法とも言われております。
(その4) なお、更にそのHDFの分類として、オンラインHDFといわれるような、透析液をそのまま補充液として利用する方法(オフラインHDFといわれる市販のバックなどから補充液を使用する方法でなく)もあげることができます。 → (別記5:オンラインHDFなど補足情報)
補足としましては、そのオンラインHDFについて、透析治療を行っている医療機関内での導入割合としては、血液透析と比較するとまだ低い割合の模様ではあるようです(その導入要件の高さなどを背景としまして)。
(補足です....) なお当院では、そのように、より透析患者様の負担を軽減いただくこと等考慮いたしまして、オンラインHDFを現在導入いたしております。 → (参考1:当院透析設備の詳細・技術情報です)