人口の高齢化とともに前立腺肥大症や前立腺がんは増加の傾向にあります。
前立腺は膀胱の出口で尿道の一番奥に、尿道をとり巻くように位置します。
尿が近く、とくに夜間、頻繁にトイレにいくようになる、力を入れないと尿が出ないなどの症状が起こりますが、これを、年のせいだと思っている人が多いようです。
このような症状を放置しておくと尿路感染症や腎機能の低下をきたすようになります。

前立腺肥大症の治療法には薬物療法と内視鏡による手術療法があります。 経尿道的前立腺切除術（TURP)はもとより、レーザーによる手術も行います。
最新のレーザーで行うPVPは入院期間も短く、従来の電気メスで行う方法と同等の効果を得ることができます。

生活スタイルの欧米化に伴い前立腺がんが増加する傾向があるようです。
なお現在では、血液を採血するだけでのPSA（前立腺特異抗原）検査で前立腺がんが発見されるようにもなりました。
50歳以上の男性なら、できるだけ年に1回のPSA（前立腺特異抗原）を測定しましょう。年のせいだと軽視しないで専門のお医者さんに診ていただく事が大切なことだと思います。

前立腺がんの根治療法には、手術療法・放射線療法があります。当院ではそれぞれの患者さんに最適な治療を、十分にご説明しましてご選択いただいております。当院では手術療法として年間５０例を超える開腹手術を行っておりました。 平成２１年からは腹腔鏡手術より低侵襲であるロボット手術を導入しました。ＰＶＰ・ロボット手術などを含め、患者さんに優しい治療をこれからも御提供したいと思っております。

関連情報へのリンクを記載いたします

→ 前立腺肥大症について
→ 前立腺最新手術法
→ 前立腺がんと手術のQ&A
→ ロボット手術（前立腺全摘術）